
サーガ傭兵戦記−チャンバラごっこ−
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ある日、彼らは、メルトン村の平地でチャンバラごっこをしていた。
このとき皆、15歳であった。
「おいっ、フェイン!今のは、反則だ。」
声を大きく張り上げたのは、髪を後ろに束ねている、セイン・サーガ。
「サーガの腕が足りないだけだ。」
低そうな声で言い返したのは、サーガの友であり、チャンバラごっこだけでのライバル、ぼさぼさ頭のフェイン。
「なんだとぉ!審判ヒュレット!今、絶対に素手を使ったよな!?」
と、サーガが怒った表情をしながらヒュレットに言う。
「え?…あ、うん!そうだよ!今のは、反則だよフェイン。」
今、気付いたように答えたのは、丸メガネをかけている、サーガの親友ヒュレット。
「ヒュレット、その右手に持っているものはなんだ?」
と、フェインが言う。
「え!?…これ…は…本だよ!?な、なんだよフェイン、ほ、本も知らないのかな!?」
と焦り気味に答えるヒュレット。
「本を読んでいて、今のを見ていなかった、ということはないよな、ん?」
とまた、フェインが怪し気に問う。
「そ、そんなことないよ…ねえ?サーガ。」
ヒュレットは、ゆっくりとサーガの表情を覗う。
サーガは、依然と疑惑な表情でヒュレットを見ている。
「ヒュレット、君は、勉強好きだからなぁ…。」
とサーガは頷きながらに言う。
「フェイン…あ、あのさぁ、今のは、なかったことに…。」
と直も焦りながらフェインに申し訳なさそうに言って、ゆっくりとフェインの方を見るとフェインが怒り顔で、猛然とヒュレットに向かって走り寄って来る。それは、なぜか?
フェインは、たとえ、チャンバラごっこでも戦事となると真剣に行うので、ヒュレットが審判であり、このような失態を招いたことに深く怒りが込み上げてきたのだろう。
「ヒュレットぉぉっ!きさまーー!!」
そして、ヒュレットは、全速力でフェインから逃げ出した。
速さは、ヒュレットの方が1枚上手と言ったところか。
「わぁーー!ごめーん、フェイン!許してくれぇぇーっ!!」
サーガ達は、チャンバラごっこをしていると度々、こういう形で終わることが多かった。
サーガは、肩をすくい上げて深呼吸をすると、思っていたことを口にする。
「やれやれ、またかよ。ま、無理ねぇかな…ヒュレットは、学者目指しているし、フェインはフェインらしく″騎士団に入る″とか言っているし…こうして考えてみると、お互いつり合わないしなー…。」
そうサーガは、言っているうちに日が暮れていた。
「そろそろ、帰るか。」
そう言い、平地を後にして我が家に帰っていった。

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| ページ名: | オリジナル小説/一般/サーガ傭兵戦記−チャンバラごっこ− [ 送信した通知Ping(0) ] | |
| ページ作成: | ゲスト | - 2006/01/17 14:13:18 JST(1037d) |
| 最終更新: | ゲスト | - 2006/01/17 14:13:18 JST(1037d) |
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