根底を見極めよ
月無氏のブログを読んで、ちょっと書きたくなりました。
彼は、先日の北朝鮮のミサイル発射問題について、問題視して書いています。
その中で、「最強の矛があれば、相手は脅威に思います。」という一文がありました。
日本は、武器による戦いを捨てた国です。
敗戦後、他国からの圧力もありましたが、この道を選んだ根底には大事な理念があると思います。
二度とこのような悲劇を起こしてはならない。自分も相手も不幸になる選択肢を選んではいけない。
だから、武器による戦いではなく、別の戦い方を選んだのです。
しかし、それは「話せばわかってくれるだろう」という月無氏的に言うところの「お花畑な考え方」ではありません。
そこにあるのは、私は「覚悟」だと思っています。
例え、わかってもらえなくても相手を武力で納得させる方法をとらない。
あくまで、平和的な戦い方を求める。
それは、相手に自分たちが殺されるかもしれないことも、当然のことながら考慮しているということです。
それに本当に気がついていない人などいないでしょう。
それさえも覚悟した上での理念を守り、本当に大事な事を誇りを持って後生に引き継いでいく。
遙か高見にある理想論ですが、それを目指す険しい道をとったのが日本だと思っています。
いや。思いたいです。
しかし、だからといって武器はいらないのかと言えば、現実問題としてそんなわけにはいきません。
口ばかりで力がなければ、なにも成し遂げられません。
想いだけでも、力だけでもダメなのです。
月無氏の書いているとおり、武器は武器。
ただ、武器という力を持つときに、本当に大切な想いを忘れて持ってはいけないのです。
我々のもつべき武器は、「相手に驚異を与える矛」ではありません。
身を守るための矛と盾でなくてはいけないのです。、
それを取り違えれば、まさしく矛先をまちがえることになります。
そもそも、このような小国がちょっとやそっと「相手に脅威を与える矛」を持ったところで、相手にさらなる強い矛を持たせる言い訳を与え、争いが加速するだけです。
私に言わせれば、早計で愚かな選択です。
しかし、反対の意見もあります。
そんな軍備を整えないでのんびりしている方が愚かだと考える人もいるでしょう。
根底にある理念を曲げても、今の自分たちの命を護るために相手に脅威を与える矛を持つか。
理念を曲げず、後生の社会のために最強の盾を持つか。
特に多くの命を預かる立場の人間にとっては、難しい判断なのでしょう。
どちらが正しいとは、問いつめられれば答えられません。
また、ここでとことんまで書く気もありません。
というか、どうでもいいんです(笑)。
今回の戯言のテーマは、実は北朝鮮の話でも日本の軍備の話でもありません。
上記まで読んで、気がついた人もいるでしょう。
一部、あるアニメの台詞がかぶっています。
そう。「ガンダムSEED」と「ガンダムSEED DESTINY」です。
あのアニメに出てくる「オーブ」という国は、多分日本がモデルです。
その為、MS名や地名に古事記などに出てくる和名がよく使われているのでしょう。
専守防衛の国で、他の国の戦いには関与しない。
しかし、高い技術力を持って世界に影響を与える国。
戦いを否定しながらも、防衛のために軍備を整え、その矛盾に悩むシーンもあります。
自衛隊派遣じゃありませんが、やはり他国の戦いに出ばるイベントもありました。
そして理念を貫き、結局一度は滅びかけた国です。
その結果を受けて、「大事な者を守るために、相手に脅威を与える矛を持つべきだ」と考えたのが、たぶん「シン・アスカ」というキャラクター。
逆に、「理念と大事な者を守るための最強の盾になろう」と考えたのが、「キラ・ヤマト」というキャラクターなのでしょう。
ここで、明確な対比が行われています。
しかし、シンの方は、理念を忘れたために矛先をまさしくまちがえてしまったという形にストーリーはなっています。
「想いだけでも、力だけでも」という言葉が、特にDESTINY側のテーマをよく表しているのではないかと思います。
ただ、このSEEDシリーズで、そのテーマをきちんと消化していたかというと、それはまた別問題です。
SEED自体がおもしろかったのかとか、そういう問題はこれまたどうでもいいんです(笑)。
今回の戯言のテーマは、これまたSEEDの話でもありません。
SEED自体の面白さはともかく、もうすでにベタになりつつあるガンダムという世界を使ってストーリーを組み立てるときに、日本の社会的な問題や力の矛盾をテーマに盛り込んで、そこに個性をだしたという要素を私は評価しています。
一見、この手のテーマはベタに感じられますが、現実の日本と重ねて、理念を通すとこうなる、理念を軽んじるとこうなるという極論を見せているのだと思います。
それはちょっとおもしろいユニークさなのではないでしょうか。
さて。
やっと本題(笑)。
小説を今、書いているTear氏へ。
ベタな話、黄金パターンな話でも、個性を1つでもいれることで、それは自分の話になります。
でも、その個性は、なにも特殊なアイテムだったり、世界だったり、能力だったりすることはないのです。
下手をすれば、それは単なる置き換えに取られて失敗します。
もちろん、それらの要素も大切なことは大切です。
しかし、本当に個性を生かすべきは、ベタな話の中にも独自のテーマがあるというところではないでしょうか。
うわべに囚われないように。
大事なのは、根底です。
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39 Anime×Music Collaboration ’02-’07
コメント
ネタ切れの小説家様www
書いてある前半部、ようは、『力愛不二』ですね(^_^;)。
ですです。
書きながら、その言葉を頭に思い浮かべていました。
まあ、そのさじ加減というか、神髄というか、それは深い理解が必要な物ですよねぇ。
アニメと政治。
ま、日本が軍事増強すべきかどうかはみんなで考えるとして。
ロボットアニメに例えて「盾と矛」を説明したGuymさんの意見、面白いなぁ〜と思います。どうせならゼータあたりぐらいでしてほしかったけど(^^;
さて本題。
ガンダム以後にいろいろと作られたロボットアニメ。そのほとんどは戦争をテーマにしてたと思うのですよ。80年代カルチャーですよね。第二次世界大戦の傷跡がようやく癒え、冷戦という緊張感を感じながらも、ようやく戦争というものを客観的に見られるようになったという時代。戦争という題材がようやく娯楽の場で使えるようになったわけです。
それは創世記のオタクにとっては輝かしき黄金時代でした。そこから見ると、ベルリンの壁はなくなるわ、バブルははじけるわでびっくりするぐらい現代社会は変わりましたよね・・・・・・インターネットなんて素敵技術も開発されたし。オタクという言葉もすっかり定着して、なんだかよい時代になったなぁと思います。
そこで今回の北朝鮮。なんだか見事にロボットアニメに例えられませんか?
SFアニメでは攻殻機動隊あたりが今っぽい感じだと思います。テロとかそーゆーの。大部隊を率いる戦争って、ちょっと古臭いというか既にロボットアニメというカテゴリは終焉を迎えているようにも思うのです。しかし、そんなロボットアニメのキャストに将軍様を割り当ててもなんの違和感もなし。いや、むしろ似合いすぎ。そこで、ハタとのびちゃんは「ひょっとしてオールドタイプ??」と思ったわけですよ。
いまだに核開発やミサイルという武力で恫喝外交をしている北朝鮮は、なんだか完全に時代遅れに見えるんですよね〜なんていうのかな、80年代の冷戦の文脈を引きずっているというか。間違いなく地球に魂を引かれてます。
韓国も、海洋調査を仕掛けるとかのやり方が、なんとなーくティターンズっぽい。きっと根っこは同じかなと。ノムさんは間違いなくオールドタイプではないかと思います。
その一方で日本の政治はかわりましたねー。小泉さんも変人ぷりは明らかに過去の政治家とは違うニュータイプ。ポスト小泉な人たちも同様にニュータイプっぽい人たちばっかりだし。特に麻生大臣のニュータイプっぷりには本当にびっくりします。きっと彼はニュータイプを読んでる。いや、政治家も変わったよね。
てなわけで、ロボットアニメのような文脈で政治をしている国にお願い。視聴率低迷する番組はそろそろ打ち切って、ぜひ新しいワクワクするストーリーを体験させてほしいものです。
| ページ名: | 真概夢戯言/2006-07-10 [ 送信した通知Ping(7) ] | |
| ページ作成: | Guym | - 2006/07/13 09:03:05 JST(910d) |
| 最終更新: | Guym | - 2006/07/13 09:03:05 JST(910d) |
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