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あなたの想いは?
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KEN
「昨日見つけたんで、買っちゃいました」
花瓶いっぱいの花をぼくに見せて、窓辺に置いた。
あちこちに置くのではなく、ひとつの場所をいっぱいにするの
が彼女の好みらしい。
「これの名前、知ってますか?」
天を向き、大きく開いた花を指し、落とし穴に誘う子供のよう
な目でぼくに尋ねる。
「コネチカットキング。『すかしゆり』だよ」
そうはいかない。ぼくにだって答えられる花の名前くらいある。
「あ、なんで知ってるんですかあ? 何かあるな、きっと」
興味はまた別の方へ向いたようだ。
「なんにもないよ。たまたま知ってただけ」
「うそつきですね。何かあるんだ、きっと」
彼女の追うような視線を避け、ぼくはそっと花をながめてから
その部屋を出た。
その花に何もないといえば、嘘になる。
ただ、彼女にその話をすることはないだろう。
ぼく自身、この花に秘められた想いを知ることはないのだから。

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| ページ名: | オリジナル小説/一般/あなたの想いは? [ 送信した通知Ping(0) ] | |
| ページ作成: | ゲスト | - 2005/03/22 12:47:58 JST(1338d) |
| 最終更新: | ゲスト | - 2005/03/22 12:47:58 JST(1338d) |
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